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Ｔ 様
L型3連床付セット＋SK34 並型 62ヶ＋SK34 平8丁 2ヶ
五右衛門風呂で使用していた蓋を再利用。
L型3連床付セットのアレンジで、
本格的な二段式石窯が完成しました。
Ｔさんは、北海道斜里郡の広大な農地で小麦・じゃがいも・ビート（砂糖の原料）を栽培している農業経営者。
『L型3連床付セット』と弊社の耐火レンガ『SK34 並型62ヶ』『SK34 平8丁 2ヶ』をご利用いただきました。
北海道という土地柄、冬場の製作はストップ、本業の農作業の合間を縫って約一年かけて石窯作りに励んだそうです。
アーチ部分は、『芋積み』ではなく『千鳥積み』になっていて、キャスターを使ってしっかり固定されています。ご本人によると、キャスターを取り扱うのは初めての作業で苦労したとのことでしたが、とてもキレイに仕上がっています。
特徴としては、昭和20年代、かつて五右衛門風呂の窯で使用していた鉄製の蓋を再利用したこと。少しでも熱が逃げないように入り口部分を台形にしたこと。煙突を手前に設置したことだそうで、さらに、煙突は上下に稼働する作りになっているそうです。
移動式で設計されたそうですが、土台もしっかりしていて（鉄板が入っている）、総重量はおそらく1トン。普通にフォークリフトがある北海道の農家ならではの「移動式」だと驚かされました。
とても勉強熱心なＴさん。いろいろと質問のお電話をいただき、やり取りさせていただきました。
石窯の一部のレンガの、型番やロゴマークがマジックでなぞられているのは、「磐城シャモットさんが喜ぶと思って…」とのお気遣いです。ありがとうございます！
夏の時期は、小麦の忙しい時期とのことで、お盆明けに火入れをするとおっしゃっておられましたので、そろそろ石窯を楽しまれている頃ではないでしょうか。
